血糖値に青汁は関係するの? 青汁で糖尿病を治せる?

現在は、5人に1人が糖尿病のリスクを抱えていると言われています。今はまだ糖尿病の症状が出ていない人であっても、すでに予備軍となっている可能性はあり、決して安心することはできません。特に糖尿病は、音もなく、自覚症状もなく、忍び込むようにやってくる症状です。

こんな糖尿病にアプローチできるものとして、「青汁」が取り上げられることがあります。

しかしこれは本当なのでしょうか? なお、ここでは特に記載がない限り、「糖尿病」は2型糖尿病(生活習慣を原因とするもの。肝臓に異常があって起こる1型糖尿病は含まない)のことを指します。

いろいろな意見があるけれど……青汁を称賛する声

「青汁が糖尿病に対して効果があるのかどうか」という話になると、かなり極端な意見も出てきます。

かなり古い本(40年ほど前のもの)では、医師が、「青汁を使って食生活を見直せば、必ず糖尿病は治る。薬を使ってやせると、体力がなくなり、病気になりやすくなる」と断定しています。

また、あくまで個人の感想ではありますが、「糖尿病だったが、青汁を飲んでそれが改善した」という意見も見受けられます。

これらは、もちろん一概に否定することはできません。 ただ、かなり危険な認識であることはたしかです。

青汁は「薬」ではない

まず覚えておいてほしいのは、青汁はあくまで健康食品であり、「薬」ではない、ということです。

よくテレビなどで耳にするトクホ(特定保健用食品のことを指す)がある青汁もありますが、これを飲んだからといって、急激に血糖値が下がる、ということはありません。血糖値を下げるための薬としては「インスリン」が有名ですが、青汁にはこれと同じような効果は見込めないのです。

「薬をやめたい」「糖尿病の治療が苦しい」と思う人は、しばしば、「薬を飲まない生活」に憧れて、断薬をしてサプリメント類に頼ろうとしてしまうことがあります。しかし、青汁が「薬」でない以上、このような考え方は極めて危険です。医師の診断を受け手、薬を処方されて、治療の過程であるのなら、当然それを優先すべきです。

青汁だけで糖尿病が治ると思うことがあってはいけませんし、勝手に断薬をするのはもってのほかです。血糖値は、上がりすぎると死さえも招く重大な疾患なのです。

青汁は糖尿病に対して無力なのか?

「青汁は薬ではないから、直接的に、かつ劇的に血糖値を下げることはない」とはすでに述べた通りです。

では、青汁は糖尿病にはまったく効果がないのでしょうか?

実はそんなことはありません。たしかにインスリンのような働き方はしないものの、青汁には、糖尿病になりかけている人の予防に間接的に寄与したり、糖の吸収に対してアプローチしたりすることができるからです。

そもそも糖尿病は、体のなかに処理しきれない糖が残ることで起こります。通常、血中の糖分は吸収されるわけですが、取り入れた糖が多すぎたり、インスリンの働きが悪かったりすると、血中に糖が残ってしまうのです。

初期の段階ならば食事療法などで治療することができますが、節制がうまくできなかったり、気付かないうちに進行していたりすると、腎臓に障害が出たり、失明に繋がったり、最悪の場合は四肢の切断や絶命にまで至ってしまったりすることがあります。

この恐ろしい病である糖尿病は、上でも述べた通り、初期段階であるのなら食事を見直すだけで症状がおさまることがあります。 そのときの味方となるのが、「青汁」なのです。

糖尿病と食生活

糖尿病を患った人の場合、まずは、「1日の摂取カロリーの目安を守って食事をすること」が求められます。また、バランスよい食事をすることが求められます。変色せずに、万便なく、さまざまな栄養素をとりましょう。

特に野菜を豊富にとることが求められます。1日に350グラム程度の野菜を摂取するのが思想的ですが、家でこれをやろうとするとかなり大変になってしまいます。しかし青汁ならば、手軽に栄養素を補うことができます。ビタミンやカルシウムなどが各種配合されたれたものがたくさん販売されているのもうれしいポイントです。

また、青汁は食物繊維が非常に豊富です。食物繊維をとることは、血糖値の急激な上昇を抑えるための手段となります。食物繊維は青汁の有する栄養素のなかでもよく取り上げられるものであり、青汁を飲むための動機づけともなるものです。

たしかに、青汁には直接的に糖尿病を治す効果はないかもしれません。 しかし、糖尿病と戦う人の、隠れた名パートナーとなってくれることでしょう。